実はここ1年ほど卵巣嚢腫を患っていました。最初に発覚してから半年ちょっと経った頃、悪性の疑いありと診断され、病院では早期の手術を迫られたのですが、私の決断は「自分で作ってしまったものは自分で治すべき」と手術せずに東洋医学や代替医療のアプローチを選び、ゆっくりと治療していくという道でした。
この記事はそんな私の診断から治療の記録を書き残したものです。一生に一度(であって欲しい😭) の体験、自分でも忘れないようにしたいのと、自分が検索したときに「病院で手術した」という情報が多かったので、そうでない体験も広める一助になりたいと思っています。
不正出血かも!? 長すぎる生理によぎった不安
まず、最初に発覚したタイミングですが、2021年の11月に生理がダラダラと長く続いたことです。私は布ナプキンを使っていて血液の量や感覚で、体調をチェックするようにしているのですが、その時は9日過ぎても少しずつ血が出ており「もしや…生理の血ではないかも!? 」と感じました。
元々PMSや生理痛もあるタイプだったので、自分の体調管理のために生理のサイクルは携帯できちんと記録してあり、生理不順になったことがなかったため、この時点ですぐに病院 (産婦人科)に直行しました。「不正出血 病院 タイミング」などで検索をしてどれくらいが受診目安なのかを調べたりもしましたが、結局頼れるのは自分の直感。何も問題なかったとしても自分で勝手に「きっと大丈夫だろう」と思っているより、病院で「大丈夫ですよ」と言ってもらえる方が安心するような気がしたのです。
調べる中では不正出血は1回くらいは様子見でもいいと書かれているサイトも目にしましたが、病院に行くタイミングをいろいろ考えず、この時点ですぐ病院に行った判断は後々振り返ってもよかったです。何かあったとしても、絶対に早期発見した方が治療の可能性も高まるからと不安な気持ちと一緒に病院に向かいました。
卵巣が腫れている!? 病院 ( 産婦人科 ) に行ってみて
その後すぐ病院に向かい、産婦人科でエコーの検査をしてもらったところ「右の卵巣が5センチに腫れてますね」とさらっと言われました。恥ずかしながら私、卵巣が腫れるなんて思ってもみなかったので、びっくりして診察台で「えぇぇーっ!」と声をあげてしまいました。
えっ!マジ?卵巣って腫れるの…??
ただ、卵巣は生理で一時的に腫れることもあるそうで…生理中だったこともあり、2週間後くらいに再度チェックをすることになりました。2週間後、出血も止まり再度エコーの検査をしてもらったところ、腫れが見えなくなっているということで、一旦は経過観察で良いことになり、半年くらい経ってまた不安でしたら来てくださいということだったので、通院はストップしました。私は少しは猶予が与えられたのかなとホッとし、体調に万全に気遣いながら半年間過ごしました。
不正出血も無くなり、PMSも解消!体調は万全!
その後数日で不正出血は収まり、実はその経過観察の半年間の間で、割としっかり生活を見直したので体調はどんどん良くなりました。更に長く患っていたPMS (=月経前症候群) や生理痛もほぼ解消し、生理も28~30日サイクルでちゃんとくるなど体感としてはとても良い状態でした。なので、正直「まぁこれなら病院に行かなくてもいいかも?」と頭では何度もよぎっていたのですが、半年くらい経ってからなんとなく…「病院に行った方が良いかも!?」と虫の知らせのような、感覚が湧いてきました。
私は「身体の感覚は最も従うべきサイン」と捉えているので、どれだけ目の前の現実が良い状態であっても「行った方がいいかもしれない」という感覚に従い、再び産婦人科に向かいました。エコー検査してもらっても「あまりよく見えないですね」と言われたため、自主的に「MRI検査してください」と申し出て検査してもらうことにしました。
たまたま同時期に同じ症状でMRI検査をした友人がいたため、自分もその方が安心だと思って申し出たのですが、実はMRI検査は自分で申し出てしまうと健康診断と同じような扱いになり金額が高くなってしまうそうです…。本来はお医者さんから「少し心配なので、MRIを受けてください」と指示されて受けるものなので。仕方ないですが、背に腹は変えられないので自費でMRIを受けることを決め、その日は血液検査をして帰宅しました。
血液検査の結果に絶望し、落胆しながら病院へ
実は、その時に受けた血液検査 ( 腫瘍マーカーを確認するもの ) で数値の値が非常に高く出てしまい、このこともMRIを受診しようという気持ちに拍車をかけます。
腫瘍マーカーとは?
婦人科系の疾患の可能性を検討するときの材料の1つにする検査です。CA125、CA19-9などの値を確認するのですが、腫瘍がある場合に反応するため、数値が高いから癌というわけではないのですが、卵巣は「手術をしないと確定診断ができない」ため、診断の材料の1つにするとのことでした。
いただいた検査結果の数値でネット検索をすると、卵巣がんでかなりステージが進んだ人のブログ記事などが次々出てきたため、この時が私が「もしかしたら癌かもしれない…」と恐怖を覚えた出来事でした。
祈るような時間を過ごし、MRI検査の結果を待ちましたが結果は残念ながら「卵巣の右が7センチ、左も5センチくらい腫れています。これは大きな病院に行って手術を検討した方が良さそうです」と言われてしまいました。 最初に検査した時に、エコーでは5センチくらいと言われていたので大きくなってしまったのかもしれませんし、最初から変わらずこのサイズだったのかも ( エコー診断はMRIなどよりもぼんやりしか見えないため、正式な診断は難しいため ) しれません。 しかし卵巣は6~7センチになってしまうと自然縮小の可能性が低くなるため、手術検討となってしまうようです。こうして私は泣きながら病院に向かうことになるのでした。
後から考えるとこの「この先どうなるか分からない」という状態がかなり怖かったです…。